IELTの対策【最新版】独学では難易度が高すぎる英語資格を攻略する勉強法
IELTS(アイエルツ)は、海外留学のための英語力証明試験の一つになります。
日本では聞いたことがない人も多い試験ですが、英語圏ではTOEIC以上に評価される試験です。
IELTSは海外の大学や大学院を狙っているなら、是非ともチャレンジしてほしい英語資格です。
ただ問題は、日本でIELTSの対策が難しいことです。
語学留学などをしている学生さんであれば、現地(オーストラリアやニュージーランドなどは活発に語学学校で対策しています)でIELTSの対策ができます。
ですが日本でIELTSの対策をしているスクールは少ないので、独学が中心になります。
今回は英語圏の留学に必要なIELTSの対策方法について説明します。
IELTSのアカデミック(academic)について
おそらくIELTSを受験する人の多くは、アカデミック(academic)を受けると思います。
IELTSにはアカデミック(academic)とジェネラル(general)があり、海外の学術機関(大学など)に必要なのはアカデミック(academic)だからです。
今回の記事は、海外留学を目指す人向けになるので、アカデミック(academic)の話が中心になります。
もしジェネラルの試験を考えているのであれば、少し方向性が違うので注意してください。
IELTS(アイエルツ)の試験日程
IELTS2020年の試験日程です。
試験日 | 締切 | 会場 | Academic General |
---|---|---|---|
2020-07-06 | 2020-07-03 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-07-06 | 2020-07-03 | 大阪センター | Academic General |
2020-07-20 | 2020-07-17 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-07-20 | 2020-07-17 | 東京(四谷) | Academic |
2020-07-20 | 2020-07-17 | 京都 | Academic |
2020-07-20 | 2020-07-17 | 大阪センター | Academic |
2020-07-27 | 2020-07-24 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-07-27 | 2020-07-24 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-07-27 | 2020-07-24 | 大阪センター | Academic General |
2020-07-27 | 2020-07-24 | 岡山 | Academic General |
2020-07-27 | 2020-07-24 | 名古屋 | Academic General |
2020-08-10 | 2020-08-07 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-08-10 | 2020-08-07 | 東京(四谷) | Academic |
2020-08-10 | 2020-08-07 | 大阪センター | Academic |
2020-08-10 | 2020-08-07 | 福岡(博多) | Academic |
2020-08-17 | 2020-08-14 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-08-17 | 2020-08-14 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-08-17 | 2020-08-14 | 大阪センター | Academic General |
2020-08-17 | 2020-08-14 | Kobe Area | Academic General |
2020-08-17 | 2020-08-14 | 福岡(博多) | Academic General |
2020-08-24 | 2020-08-21 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-08-24 | 2020-08-21 | 東京(四谷) | Academic |
2020-08-24 | 2020-08-21 | 横浜 | Academic |
2020-08-24 | 2020-08-21 | 京都 | Academic |
2020-08-24 | 2020-08-21 | 大阪センター | Academic |
2020-09-07 | 2020-09-04 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-09-07 | 2020-09-04 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-09-07 | 2020-09-04 | 京都 | Academic General |
2020-09-07 | 2020-09-04 | 大阪センター | Academic General |
2020-09-07 | 2020-09-04 | 熊本 | Academic General |
2020-09-14 | 2020-09-11 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-09-14 | 2020-09-11 | 東京(市ヶ谷) | Academic |
2020-09-14 | 2020-09-11 | 横浜 | Academic |
2020-09-14 | 2020-09-11 | 大阪センター | Academic |
2020-09-14 | 2020-09-11 | 神戸 | Academic |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 埼玉 | Academic General |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 京都 | Academic General |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 大阪(茨木) | Academic General |
2020-09-28 | 2020-09-25 | 福岡(小倉) | Academic General |
2020-10-12 | 2020-10-09 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-10-12 | 2020-10-09 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-10-12 | 2020-10-09 | 京都 | Academic General |
2020-10-12 | 2020-10-09 | 大阪センター | Academic General |
2020-10-12 | 2020-10-09 | Fukuoka City (Hakata) | Academic General |
2020-10-19 | 2020-10-16 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-10-19 | 2020-10-16 | 横浜 | Academic |
2020-10-19 | 2020-10-16 | 大阪センター | Academic |
2020-10-26 | 2020-10-23 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-10-26 | 2020-10-23 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-10-26 | 2020-10-23 | 大阪センター | Academic General |
2020-11-02 | 2020-10-30 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-11-02 | 2020-10-30 | 京都 | Academic |
2020-11-02 | 2020-10-30 | 大阪センター | Academic |
2020-11-16 | 2020-11-13 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-11-16 | 2020-11-13 | 大阪センター | Academic |
2020-11-16 | 2020-11-13 | 福岡(小倉) | Academic |
2020-11-23 | 2020-11-20 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-11-23 | 2020-11-20 | 大阪センター | Academic General |
2020-11-23 | 2020-11-20 | 長崎 | Academic General |
2020-11-30 | 2020-11-27 | 東京(高田馬場) | Academic |
2020-11-30 | 2020-11-27 | 京都 | Academic |
2020-11-30 | 2020-11-27 | 大阪センター | Academic |
2020-12-07 | 2020-12-04 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-12-07 | 2020-12-04 | 大阪センター | Academic General |
2020-12-07 | 2020-12-04 | 福岡(博多) | Academic General |
2020-12-14 | 2020-12-11 | 東京(高田馬場) | Academic General |
2020-12-14 | 2020-12-11 | 東京(四谷) | Academic General |
2020-12-14 | 2020-12-11 | 京都 | Academic General |
2020-12-14 | 2020-12-11 | 大阪センター | Academic General |
2020-12-14 | 2020-12-11 | 岡山 | Academic General |
IELTSの難易度
まずIELTS(アイエルツ)の難易度について説明します。
この試験、他の英語試験(英検やTOEICなど)と違い難易度が高めの試験になります。
特に独学で高スコアを取るのが難しく(その理由は後述します)、対策をしっかり行わないとTOEIC高得点者でも苦戦します。
さてIELTSを受験する人に知っておいてほしいことに、自分が必要なスコアの難易度についてです。
海外の大学の場合、スコアが5.5~8位が必要になると言われています(学校によって違います)。
特にIELTSのスコア6.5以上は難易度が高いです。
スコアの話だけをすると分かりにくいので、英検やTOEICなど日本でも馴染みのある英語試験と比較していきますね。
IELTSと英検を比較
まず日本の英語資格で有名な「英検」との比較を行います。
IELTS | 英検 |
---|---|
8.0 | 1級より難易度高い |
7.5 | 1級より難易度高い |
7.0 | 1級くらい |
6.5 | 準1級と1級の間くらい |
6.0 | 準1級くらい |
5.5 | 2級と準1級の間くらい |
海外大学に必要となる最低限のスコアの5.5でも、英検2級以上は欲しいところです。
単純に比較はできませんが、英検1級レベルになっていないとIELTSでスコア6.5以上取得するのは難しいと思われます。
ただ個人的には、英検1級の文法や単語がわかれば、IELTSのスコア7位に対応できるのではないかと思います。
IELTSとTOEICを比較
日本の転職などで評価されるTOEICと比較します。
IELTS | TOEIC |
---|---|
8.0 | 990点レベル |
7.5 | 900レベル |
7.0 | 850点レベル |
6.5 | 800点レベル |
6.0 | 750点レベル |
5.5 | 700点レベル |
TOEICとの比較も一概には言えませんが、表を見るとIELTSの難易度の高さがわかります。
もちろんこのスコアは目安ですが、私がTOEIC800点の時にIELTSのスコアが6.5だったので、大体合っているのかなと思います。
ちなみに対策はTOEICの方がかなり簡単に感じました。
IELTSとTOEFLを比較
アメリカの大学留学で評価されるTOEFLとの比較をします。
IELTS | TOEFL iBT | TOEFL CBT | TOEFL PBT |
---|---|---|---|
8.0 | 117-118 | 287-290 | 660-667 |
7.5 | 109-116 | 267-283 | 630-657 |
7.0 | 100-108 | 250-263 | 600-627 |
6.5 | 90-99 | 233-274 | 577-597 |
6.0 | 80-89 | 213-230 | 550-573 |
5.5 | 69-79 | 192-212 | 521-549 |
TOEFLも難易度の高い英語試験になるので、IELTSのスコアと比較しても遜色ありません。
どちらも受験したことがありますが、この数値は概ね合っていると感じました。
難易度はTOEFLもIELTSも高いですが、対策によって変わってくると思います。
IELTSは試験内容を理解して対策すること
先ほどIELTSの独学で高スコアを取ることが難しいと言いましたが、これは試験内容が関係しています。
- Reading(リーディング)40分
- Listening(リスニング)60分
- Speaking(スピーキング)60分
- Writing(ライティング)15分位
この試験内容は、アカデミック(academic)とジェネラル(general)共通になります。
試験を受けるとわかるのですが、日本での独学だとSpeaking(スピーキング)とWriting(ライティング)に苦労します。
スピーキングは、試験ではネイティブと話すので英語のスピードに慣れていないとついていけません。
そもそも独学だとスピーキングの練習は難しいので、別に対策をしておかないと高スコアを取るのは難しいです。
ライティングは独学でも対策はできるのですが、試験管の採点基準が厳しいので、やはり別に対策をしておくことをおすすめします。
このスピーキングとライティングが、日本でIELTS対策をするポイントになります。
海外の大学付属の語学学校などは、IELTS対策でスピーキングやライティングを徹底的に行っています。
留学生の弱点は、やはりこの2つだと認識しているからです。
リスニングも苦手な人はいますが、映画や教材で対策することは可能です。
リーディングは大学受験などで対策していれば、比較的にすんなり入ることができます。
ですがスピーキングとライティングだけは、一人では採点のポイントがわからず苦戦してしまいます。
IELTSのリーディング
IELTSのリーディングは、日本の大学受験を経験していれば比較的解きやすい問題が多いです。
基本的に長文問題の解き方は似ているのですが、覚えておいて欲しいことは文章量が半端なく多いことです。
IELTSの長文を全部読もうとすると、恐らくよほど英語に慣れていなければ無理でしょう。
リーディング対策としては
- 語彙力をつける
- 多読に慣れる
- 要点をつかむ
この3つが重要になります。
IELTSの目的は海外の大学の授業についていける英語力の検定なので、リーディングができないと海外の大学についていけません。
私も海外の大学院に行きましたが、IELTSのテストは海外の大学に必要な実力が付くと思いました。
特に要点をつかむのは、多くの文献を読んで論文を書く海外の大学では必須のスキルになります。
一つ一つを丁寧に読む力も大事でしょうが、それ以上にスピード感がIELTSには必要です。
簡単なことではありませんが、この3つを意識した勉強法がリーディング攻略のポイントになります。
IELTSリーディングの勉強法は別途紹介します。
IELTSのリスニング
リスニングは苦手な人は本当に苦労すると思います(私も苦手です)。
ですがリスニングは時間をかければ確実に聞き取れるようになるので、根気よく勉強をして下さい。
ちなみにIELTSのリスニングスコアで7以上取れれば、TOEICのリスニングを満点取れるくらいの実力になっていますよ。
さてリスニング攻略のポイントですが、
- 多聴する
- シャドーイングする
この2つがとても効果的です。
まず英語の音やリズムに慣れるために、たくさんの英語を多聴しましょう。
映画でも市販の教材でも何でもいいです。
1日3時間以上(アルクのヒアリングマラソンの受け売りです)英語に触れると、3ヶ月位で英語の音に慣れてきます。
多分、ここまで来るのが大変ですが、一度英語の音がわかるようになるとリスニング力が飛躍的に伸びます。
ただ音に慣れるだけでは不十分で、正確に英文を理解するためにシャドーイングも一緒に行いましょう。
シャドーイングはかなり疲れるので、1日30分~1時間くらいで十分です。
この2つを組み合わせると、IELTSに必要なリスニング力をつけることができます。
リスニングの対策も、別途説明しますね。
IETLSのスピーキング
スピーキングは、普段から英語圏のネイティブと話しをしていない日本人には難易度が高いものになります。
余談ですが、日本人だけではなく、アジアからの留学生はスピーキングが苦手と言われています。
欧米人(フランスやイタリアなんか)は、もともとディベート文化なので、間違いを恐れずスピーキングをするんですよね。
さてIELTSのスピーキング対策ですが、
- シャドーイング
- オンライン英会話
- 異文化交流パーティーに行く
がとても有効です。
先ほどリスニングで紹介したシャドーイングは、英語を話すスピーキングの力にも役立ちます。
私もシャドーイングを続けた結果、頭で考えずに自然に英語が話せるようになりました。
また今はネットで何でもできるので、オンラインの英会話やチャットを利用するのが効果的です。
ちょっと雑音なども入りますが、実際に英語を話すとそういったケースもあるので勉強になりますよ。
また異文化交流のパーティーなどに参加するのも、スピーキングの勉強にとても良いです。
日本人が苦手なスピーキングですが、まずは英語で話すことに慣れることが重要です。
英語での話に違和感がなくなれば、あとはIELTS対策をすれば十分です。
IELTSのライティング
私がIELTSで一番苦戦したのがライティングでした。
IELTSのライティングに必要なのは論理的思考で、きちんと論理的に英文で説明しなければスコアを取ることができません。
もともと論理的に考えるのが苦手だったので、どうしても説明が雑になってしまいました(この記事も読みにくいと思います、すみません)。
日本語でも説明は難しいのに、英語で書くのですから簡単ではありませんよね。
しかも自分で良くできたかなと思っても、採点が散々なこともありました。
ライティングに関しては、個人的にはIELTS専門のスクールなどで対策するのが一番だと思います。
きちんとIELTSの採点方式を知っているスクールならば、どうすればスコアにつなげられるか教えてもらえるからです。
これはスピーキングも同じで、やはりIELTSも試験なので試験用の対策が必要だと身に染みて感じました。
ですが一応、ライティングのコツもある程度教えることができるので、別途解説しますね。
IELTSの問題集【これは必須】
IELTSは癖のある問題が多く、基本的に過去問などで対策をするのが一般的です。
あとIELTSでおすすめの問題集としては、ケンブリッジから出版されているCambridge IELTSになります。。
この問題集は、IELTSの問題を良く分析して作っているので本番に近い問題が出題されます。
※CDはついていないので、公式サイトからダウンロードしてリスニング対策をして下さい。
あまりIELTS対策でおすすめできる問題集はないのですが、この問題集は絶対に試験前にやるべきと断言できます。
総合的な英語力を問われるIELTSですが、試験傾向などはあるので1回は必ず勉強してください。
IELTS対策にスクールを利用すべきか
最後にIELTS対策ができるスクールについて触れておきたいと思います。
IELTSのスコアを上げるには勉強しかありませんが、海外の語学学校で勉強する予定がないのならばスクールでIELTSの対策をすることを検討しておくべきだと思います。
ただスクールを利用すべきかは、現状のスコアによって決めるべきだと思います。
例えばスコア6.5が必要で現状がスコア6であれば、独学でも達成できると思います。
逆に必要スコアが6で現状のスコアが5以下であれば、スクールを利用したほうが効率的にスコアを上げられるでしょう。
もしIELTSを受験したことがなく、過去問を見て理解できないのであれば、スクールに行った方がスコアアップは早いです。
どちらにするかは現状の英語力次第ですが、日本でIELTSの対策をするならスクールを利用したほうがいいと思います。
私もIELTSを受験した人を何人も見ていますが(私自身も受けています)、やはり独学だとスピーキングやライティングに限界があります。
日本でIELTSの教材は少なく、TOEICや英検などに比べて圧倒的に勉強の難易度が高いです。
海外留学を目的にして勉強するなら、試験までの時間はとても大事なことになります。
スコアは一度取得できれば良いので、最短のルートで必要スコアを取るためにもスクール利用も検討してみて下さい。
ただしIELTSの対策ができるスクールはまだ少ないので、きちんと対策できるスクールを選びましょう。
IELTSのスクールはオンラインと通学型があるので、それについては別途解説したいと思います。
海外留学は人生でかけがえのない経験になります。
かなり大変な思いもしますが、体験しておくと精神的にも一回り大きくなれます。
IELTSで必要スコアを取得して、海外留学の夢をかなえて下さい!