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簿記2級の一夜漬けで合格率を上げる!出題されやすい問題をピックアップ

簿記2級に一夜漬けで合格することは可能でしょうか。

簿記2級を合格するには、地道な勉強を毎日継続することが一番の近道です。

ですがどうしても時間が取れなかったり、勉強をしないまま簿記2級の試験日を迎えてしまう人も少なくないでしょう。

簿記2級の独学などは、やる気を継続させることは難しく、他にもやらなきゃならないことがあったりするとおざなりになりがちです。

簿記2級の勉強法は、如何に効率的に内容を把握出来るかと言ったことが大事になってくる勉強ですが、一夜漬けの場合にはどうなるのでしょう。

正直かなり厳しいですが、一夜漬けで簿記2級を合格することが出来るか、と言うことについて説明します。

本当は簿記2級などの資格試験の勉強は日々コツコツやるものですが、忙しい毎日を送る方へご参考となってくれれば幸いです。

簿記2級を一夜漬けで合格できるか

まず前提として、一夜漬けで簿記2級の合格を狙っているのならば、簿記3級の内容をしっかり把握し、合格していることがあります。

簿記3級の勉強については、簿記3級の独学勉強法を参考にして下さい。3級であれば、独学でも短期間で合格可能です。

簿記の基礎がしっかりしていないと、いくら効率的に簿記2級を勉強してもなかなか点数を上げることができないからです。

ただし簿記3級レベルの知識があれば簿記2級を一夜漬けで合格出来るかと問われますと、なかなか厳しいものとなります。

簿記2級の一夜漬けが難しい理由として、一夜漬けと限られた時間の中ではヤマを張ると言ったことが必要となってくるからです。

そのヤマが当たれば合格点に届く可能性は十分にありますが、ヤマを外してしまった場合は失敗する可能性がとても高くなってしまいます。

ですが、この限られた時間内で効率よく勉強をすると言うことは、今後の課題をクリアしていく上でも必要になってくる重要な要素です。

その意味でも、直前の追い込みなどはヤマを張るなどの勉強法が効果的です。

そこでより効率的に一夜漬けと言う限られた時間で出来る勉強法をご紹介します。

簿記2級の一夜漬けに必要な勉強法

簿記2級で比較的論点を絞りやすい、つまりヤマの張りやすい工業簿記2級について説明をします。

工業簿記の昨今の試験傾向から見ると、特定の範囲からの出題が目立ちます。

つまりこれは過去問題を絞り込んで集中的に行うことで、クリア出来るハードルと言えます。

特定の範囲の出題傾向は以下のようになります。

  • 費目別計算
  • 個別原価計算
  • 総合原価計算
  • 標準原価計算
  • 直接原価計算
  • 本社工場会計

特定の範囲と限られていてもこれだけの項目があります。

これらを一晩ですべて網羅する、つまり一夜漬けで対策をすることは不可能に近いことです。

そこで、この特定の範囲を得意なものと不得意なものとに分けます。

グループ1

  • 費目別計算
  • 個別原価計算
  • 総合原価計算

グループ2

  • 標準原価計算
  • 直接原価計算
  • 本社工場会計

簿記2級の一夜漬けの対策であれば、出来ればグループ1から1項目、グループ2から1項目と一つずつ選ぶ方法が効率的となります。

もちろん時間に余裕があるのであれば、1項目ずつとは言わずに2つ・3つと勉強する項目は多いに越したことはありません。

一夜漬けのような限られた時間内で行う勉強方法として、まずは集中的に範囲を網羅すると言う方法になります。

次に、以下の中から項目を一つ選びます。

  • 商品売買
  • 現金預金
  • 有価証券
  • 有形固定資産
  • リース
  • 外貨建て取引
  • 純資産
  • 伝票
  • 連結会計

例として、株主資本等変動計算書の方法がそれとなく理解出来ているのであれば、そこを重点的に学習すると言う方法になります。

一夜漬けと言う限られた時間内で、簿記2級の勉強をまったくのゼロから学習を始めることはかえって非効率的なものになります。

そのため、ある程度理解の進んでいる項目を掘り下げる方法が簿記2級に合格できる可能性が高くなります

もちろん、すべての項目をしっかりと理解し、網羅していることに限ったことはありませんが、一夜漬けではそれが不可能ですので、スポットを当ててピンポイントで問題を解けるように心掛けると良いでしょう。

簿記2級の一夜漬けの勉強法としては、最後にテキストを読み込むことも重要になります。

限られた時間内と言うことで気持ちが焦り、とにかく過去問題ばかりをこなしていこうとしている方もおられますが、根本の原理を理解していないことにはいくら過去問題をやっても意味がありません。

これは先ほど挙げた、ヤマを張ると言うことにも同じことが言えますが、過去問題をこなすことはあくまで出題傾向を予想すると言ったものになります。

工業簿記ではテキストを読み込み、その原理さえ分かれば問題が解けると言ったことが大いにあります。

そのため、過去問題を消化しているのと同時にテキストの読み込みを行うと効率的に学習をすることが出来ます。

順番としては

  1. テキストの読み込み
  2. 個別問題を解く
  3. 過去問を解く

と言った流れになります。

個別問題を解いていると言うことはテキストの理解力を試している段階になります。

この部分が上手くいけば、テキストの内容をしっかりと理解し、網羅していると言うことになります。

問題を解いている過程で疑問が浮かんだ場合には、またテキストへ戻り、理解の確認を行います。

こうして個別問題が解けるようになってから過去問題へと移行します。

繰り返し作業になりますので、少々面倒に思われるかも知れませんが、いくら過去問題を解いても根本となる公式や解き方を理解していないとそれは時間の無駄となってしまいます。

一夜漬けと言う限られた時間内では、より効率よく問題を理解することが優先になります。

簿記2級の一夜漬けで対策しやすい単元(項目)

特定の範囲から出題される傾向の強い工業簿記2級ですが、その中でも特に抑えておきたい項目があります。

それは「仕訳」についてです。

工業簿記2級の第一問では仕訳についての問題が出題される傾向にあります。

同じく第三問でも仕訳について出題される傾向がありますが、同じ仕訳についてでも第三問は決算整理を中心に出題されますので、第一問とはまったく違ったものになります。

ですが、第三問については簿記3級で学習した内容のものが一部出題されます。

簿記3級を合格していると言う前提条件があるのであれば、第三問の配点が0点と言うことはまずあり得ないでしょう。

そのため部分点の獲得を目標とし、第三問よりも第一問に重点を置きます。

また、内容が違うとは言えど、仕訳と言う括りの出題になりますので、第一問を重点的に学習することにより、第三問を解く糸口になると言うこともあります。

そのため、簿記2級の一夜漬けで対策しやすい項目は「仕訳」についてとなります。

簿記2級の一夜漬けをする場合、こうした1問の正解が合格では大事になるので覚えておいてください。

簿記2級は一夜漬けで勉強すべきでない理由

簿記2級の一夜漬けは、あくまでヤマを張った運頼みな役割しか持っていません。

本当に簿記2級の実力をつけたと自信を持つためにも、出来ることであれば毎日コツコツと積み重ね、簿記2級に対する理解を少しずつでも掘り下げていくべきでしょう。

一夜漬けで受験する場合は、まぐれでも合格出来たらいいなくらいの気持ちで考えて下さい。

この方法で一夜漬けをすれば合格出来ると言うわけではありません。

仮に一夜漬けのみで合格してしまった場合、簿記2級に対する理解度がそもそも低いものとして残ってしまいますので、実践的なものにならない可能性もあります。

合格した後も自信がないのであれば、再度学習することは出来ますので、今回の論点を絞り込むと言うことを生かしてみては如何でしょうか。

一夜漬けと言う限られた時間内では、過去問題に比重を置き、兎に角問題をやっつけると言う形で学習を行う傾向にありますが、肝心の「どうしてこうなる」と言う基本の部分や解法、公式などを理解していないと応用問題に対応することは出来ません。

基本や根本となる部分は時間を掛けなければ深度を深めることは難しい問題です。

また、仮に一夜漬けの勉強で簿記2級が不合格となってしまっても、この勉強方法は無駄にはなりません。

今後も忙しい毎日を送ることになりますので、その中で効率的に簿記2級を学ぶと言うことに繋げることが出来ます。

論点の絞込みを行い、効率よく学習を進めると言ったことを一夜漬けと言う限られた時間で行うことを学ぶことは出来ますが、だからと言って一夜漬けをすれば良いと言うことではありません。

最後の悪足掻きとしての一夜漬けではなく、これまでの最終確認の一夜漬けであることがベストです。

本格的に簿記2級の対策ができる独学勉強法

簿記2級の勉強は、日々の積み重ねで実力をつけることで合格することができます。

ただし昨今の簿記2級はとても難易度が高くなり、独学で合格することが難しくなってきました。

スクールに通ってしっかりと対策することで合格率を上げることができますが、それ以外にもスマホを使ったオンライン講座なども簿記2級の合格率を上げるのにおすすめです。

ただしどんな勉強法をしたとしても、最終的に大事なことは覚えたことを得点につなげる実力を身につけることになります。

簿記2級の独学勉強法でも解説していますが、覚えたことの復習を繰り返すことで着実に合格できる実力を身につけることができます。

一夜漬けは全く意味のない勉強ではありませんが、ここ数年の簿記2級の試験内容を見ると一夜漬けで合格するのはかなり厳しいでしょう。

もちろん試験前の追い込みとして、一夜漬けの勉強で合格率を上げることは可能です。

しっかりと勉強をして、最後の総まとめとして一夜漬けをして自信をつける方法を取ってみて下さい。

ただ睡眠不足などは、試験で頭が働かなくなる可能性もあるので注意してください。

簿記2級に本気で合格するためには

本気で簿記2級に独学で合格するのであれば、しっかりと計画して勉強をすることをおすすめします。

一夜漬けのような勉強法では、ここ数年の難易度が上がっている簿記2級に合格することは簡単ではなくなったからです。

もちろんポイントを絞って勉強することは効果的ですが、それでも3ヶ月は勉強時間を確保するのが現在の簿記2級の対策になります。

簿記2級は資格試験の中で人気が高く、テキストや参考書も多く良くできているので、そういったものを使って勉強すれば比較的対策はしやすい試験です。

また簿記2級に独学で合格する勉強法でも説明していますが、通信講座なども利用することで出題されやすい問題や、今後の傾向と対策がわかります。

こうした情報を上手に使うことで、簿記2級に最短の勉強で合格することができるようになります。

もし簿記2級の試験に不合格でも、落ち込まずしっかりと勉強して次回に向けて対策をして下さい。

しっかりと対策をして勉強することで、誰でも簿記2級に合格することは可能です。